広告代理店で新規クライアントに対して提案をする際のヒアリング事項として必須なものに、その企業の 広告費の目安 ってどのくらいなのか? ということがありますよね。
ベテラン営業マンは、サクッとヒアリングしてくるのですが、新人の営業マンはなかなか聞き出せなかったり。。。ってよくありますよね。
また、広告宣伝に不慣れな会社の担当者さんに提案する際は、該当する業界の広告費の目安(売上に対する比率)を知っていると、提案がしやすくなったりしますよ。
企業の 広告費の目安 を知ろう
なかなかうまく聞き出せない方に朗報です。各企業の広告宣伝費がまちまっている資料があるのです。
その名も「有力企業の広告宣伝費」という資料で、日経広告研究所という会社が毎年発刊してくれています。ですので、過去数年分を購入すれば任意の企業の広告宣伝費の推移をみることもできちゃうわけです。
この本が1冊あるととても便利ですよ。下記にLinkを紹介しますね。ちょっと高価な資料ですので経費で購入できると良いですね!
資料が購入出来ない人に朗報!
昨今の経済事情から、経費の申請が通りにくいとか、申請を通せないという新人の営業マンのみなさんに朗報です。図書館にもあったりしますので、収納されている図書館を探してみてくださいね。
国立国会図書館での検索結果:有力企業の広告宣伝費 2020年版
IR資料が公開されてる企業なら検索だ。
近くの図書館に、上記の資料がなくても、まだ諦めてはいけません。IR資料を公開している企業なら、その資料の中に上記の広告宣伝費が記載されているので、検索することによって探し当てることができるのです。(1社づつ探さないといけないので、ちょっと手間ですが。。。)。
訪問先/提案先やその競合企業の企業研究の意味も兼ねて探してみるのも、とても有効ですね。
ニチレイ社を参考に、Web上に公開されている「有価証券報告書」から「広告宣伝費」を見ることができます。広告宣伝費が大きく伸びていることが分かりますね。このように他の企業でも広告宣伝費の金額や推移を探すことができます。
もと資料はこちら:2020年3月期の決算資料 ⇒ 有価証券報告書(P.58)
ざっくりと ”業界の目安” は知っておこう。
最後に、業界・業種別の「売上に対する広告宣伝費の比率・割合」について、丁寧に紹介いただいているサイトから引用させていただいて終わろうと思います。
この表さえあれば、該当企業の売上から広告宣伝費の目安を知ることができますよね!
特徴的な業種が「通販」「化粧品」「健康食品」あたりで、広告宣伝費の割合が髙くなっています。特に、実店舗を持たない通販は広告宣伝費が多い業界で、基本的には売れた分だけ広告費がUPしやすかったりします(LTVとかで広告の効果を評価している会社さんも多いですよね)。そのあたりは、また別の機会に! ではまた!
業界・業種名 | 売上に対する広告宣伝費の比率・割合 |
外食・関連サービス | 5% |
化粧品・健康食品会社 | 10% |
不動産 | 4% |
教育 | 3% |
通販・サービス業 | 15~20% |
化粧品業 | 15~20% |
流通業 | 1~3% |
自動車業界 | 1~2% |
飲料業界 | 5% |
金融業界 | 1~5% |
参考サイト:販促の大学:業種別・業界別広告宣伝費(販促費)の売上比率・割合の平均は?最適な広告予算を立てよう